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読み聞かせした本

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April 10, 2005

『図書館雑誌』 -窓-に寄稿

sl-shock事務局の庭井が、『図書館雑誌』の巻頭-窓-にボランティア活動の顛末を紹介する文章を寄せました。

『新潟の子どもたちと本を読もう』 図書館雑誌2005年4月号

 学校図書館という職場は多くの場合、ごく少人数で一通りの仕事をしなければならない。しかし、選定から装備、カウンター、レファレンス、読み聞かせや授業支援までありとあらゆる業務を、それぞれの関連性を実感しながらすすめるられることは、大きな図書館にはない醍醐味でもある。
 反面、研修会等に積極的に参加しない限り仲間も増えず、チームを組んで議論を深めたり、コミュニケーションを通してよりよいサービスを模索したりする機会に乏しく、ともすれば一人よがりの「個性的な」図書館を作りがちでもある。
 学校図書館に関心を持つ人たちをゆるやかに結び付ける場のひとつに、sl-shockというメーリングリストがある。メンバーの中に小千谷市の学校図書館に勤める司書や、阪神淡路大震災を経験した教諭がいたことから、先の新潟中越地震に際し、すぐに現地の状況を知らせ合い、支援を模索する動きが起こった。寄付金を集める口座が作られ、複数の小学校や教育委員会と連絡を取り、学校図書館の復旧や読み聞かせのボランティアに行く用意があることを伝えた。結果的に70名以上のボランティアが17回にわたって訪問し、80件以上の寄付と企業からの寄贈が得られた。しおり作りなど各自の学校で活動した者も多い。
 普段それぞれ違う学校で活動する者同士がチームを作り、図書館を居心地の良い場所に作り変えた経験や、読み聞かせや紙芝居、ストーリーテーリングなどで子どもたちと過ごした時間は、自分たちの専門性を意識し、学校図書館に何ができるのかを考える良い機会となった。学校の中で陽の当たらない場所にあった図書館に、管理職の目を向けるきっかけにもなった。何より、黄色い帽子を被ったままおはなしを聞く子どもたちが、久しぶりに落ち着いて座り、穏やかに笑い、本を抱えて帰る姿に図書館や本の力を再確認した。
 もちろん、このような小さなグループで行う活動には限界も反省も多くある。既存の専門職団体に目に見えるアクションを起こして欲しかったとも思う。それでも、学校図書館が持つ力を試すひとつの場にはなっただろうか。

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